5月
●0歳児 つくし
お腹が空いて泣いていたEちゃんにアンパンマンの顔が書いてあるボールを見せると、泣き止み、興味を持って「パンパンパン(アンパンマン)」と嬉しそうな表情を見せてくれました。それを聞いたR君も「パンパン」と真似して言っていて、一生懸命は話そうとする2人の姿に成長を感じるとともに和やかな気持ちになった保育者でした。
柵越しから顔を出していたRくん。保育者を呼ぼうとしたのか「しぇんしぇー!(せんせい)」と言った風に聞こえてきて、思わず「はーい!」と答えながら振り返った保育者でした。聞き間違えかな?と思っていましたが、次の日も確かにこちらを向いて「しぇんしぇー!」と呼んでいて、ビックリしたのと同時に嬉しく思いました。
●1歳児 たんぽぽ
新入児のNちゃんとYちゃんは食べる事が大好き!いただきますとごちそうさまの挨拶も覚えて笑顔です。お昼寝の前にも挨拶をするのですが「先生みなさん…」の挨拶は食事だと思うようで2人並んで両手を合わせて「?せい!?さん!?まーす!」と言っています。違うんですが2人の姿が可愛くて、言い出せない保育者です。
園にもすっかり慣れた様子のTくん。笑顔で登園してくれた事が嬉しくて「Tちゃんカッコいいね?」と声をかけました。するとTくんは自信満々で「うん!」元気いっぱい遊び始めましたよ。
●2歳児 すみれ
園庭遊びをしていた時のこと。子どもたちは、ハウスが大好きでよく入って遊んでいます。Rくんが先にハウスの中で座っていると、Mちゃんが走ってきて「こーんちはー!」と元気に顔を出しました。その声にRくんも楽しくなって、「いたいまましぇー!(いらっしゃいませー!)」とお店屋さんごっこがスタート。「なにしますかー?」とやりとりが始まり、その楽しい雰囲気に次々とお友だちが集まってきました。お友だちと遊ぶ楽しさを感じているすみれ組さん。一生懸命、お話する姿も可愛らしいです!
ある日、お部屋でツノツノブロックを出して遊んでいました。ツノツノブロックを出すと、繋げて王冠のような物を作り頭に乗せたり、蛇のように長くして多くの子は遊んでいる中でKちゃんはブロックを2つ繋げて音を鳴らして遊んでいました。すると突然K ちゃんが「ネズミの声がするね」と言うので、びっくりしましたがキュッキュッという音がブロックから聞こえてきました。ネズミの音の正体は、ブロックの音だったのです!保育者は、キュッキュッという音が鳴ってもそのような発想にはならず、子どもの発想の豊かさに驚かされた瞬間でした。
●3歳児 もも
ある日の食事中、野菜の苦手なTくんはおかずが進まない様子…。ウルトラマンが大好きなTくんに、「これ食べたら、ウルトラマンになれるよ!」と励まし、「あっ!ウルトラマン見てくれてる!」とコップのウルトラマンを見せたところ…大きなお口でパクリ!!褒められて鼻の下を伸ばすTくんでした♪
すると、次はTくんが、前に座っていたNちゃんに向かって「ウルトラマン見とるよー!」と言い、コップを向けて励ましてくれていて、ビックリ!Nちゃんも嬉しそうにパクリと食べて見せていて、何とも可愛らしい一場面でした♪
いいお天気の日が続き、お散歩をしたり園庭で遊んだりとしています。
公園までお散歩に行った日、アリなどの虫に興味津々な子どもたち。
アリさんが沢山いるのを見つけ「いっぱいいる!!」と言っている中、1人の子が「アリさんお買い物しとるんやよ?!」と。とても癒されました。
「虫さんいた!」と教えてくれる子がいたので、「どこにいた?」と聞いてみると「チクチクの木!」と言われついて行ってみると 松の木!
可愛い表現に笑ってしまいました。
●4歳児 ばら
GW明けの朝の会でこどもの日の地震についてお話したのですが、子どもたちはもう、ハイハイ!ハイッ!と一斉に手を挙げて、あの地震で自分がどんな風に身を守ったか、などを熱く語ってくれました。
大型スーパーにいてビックリした子、車に乗っていたという子、自分から布団を被って頭を守ったと言うしっかりした子もいました。中でも「ママが守ってくれた。」「パパが高い所にある危ないものを降ろしてくれた!」「ママと一緒だったから大丈夫だった。」というお家の方といた安心感を感じたという子がとても多かったです。初めての大きな地震で怖かっただろうけれど、自分の身を守ることやお家の方といれば安心できるという体験にもなったようです。
最近は、いろいろな所で「SDGs」という言葉を耳にすることが増えてきましたね。SDGsとは、世界の様々な問題を2030年までに解決していこうという国際目標のこと。できることから少しずつ…という思いで、日々クラスでも「SDGsのうた」を歌いながら電気や水、食べ物の大切さなどを子どもたちと一緒に考えています。
そんな中、いつも熱心にお話を聞いてくれるRくんは、「お手伝いも、SDGs?」「絵本を大切に読むのもSDGsやね!」と、気づいたことを知らせてくれています。自分なりに一生懸命考えているんだなぁと、健気なその姿に保育者の心は嬉しい気持ちでいっぱいになりました。
SDGsの輪はクラスで広がりつつあり、部屋を出る時には「先生、エアコン消した?」と子どもたちから声がかかることもあり、頼もしく感じている今日この頃です。
●5歳児 さくら
旧園舎がどんどん取り壊されていったある日、遊戯室で遊んでいたS君が「先生見てー」と呼んだので行ってみると「保育園もうないね」とポツリ。他のお友だちも次々ときて「壊れちゃったね」「なくなったね」と少し寂しそうに言っていました。子どもたちにとっても思い出深い園舎だったんだなと改めて感じた保育者なのでした。
習字教室で『く』を習った日のことです。先生が「今からくのつく食べ物を思いつくだけ言ってみよう」とおっしゃいました。「くり」「アイスクリーム」などみんなが手を挙げ言っていく中でちょっぴり恥ずかしそうに手を挙げたAちゃんがいました。「はい、Aちゃん」と当てられると「きくらげ」と発言、続けて「くりきんとん」思ってもみなかったワードに一瞬、習字の先生も担任もフリーズしてしまいました。その話をAちゃんの保護者の方に話し、なんで渋めな言葉を知っているんだろうと謎が残りその日は帰られました。次の日、連絡帳に『しりとりでママが言っているとパパが言っていました』とのことにお母さんだったのか!と謎が解決しました。お家でもいろいろな言葉遊びをしながら子どもたちも言葉を覚えていくんですね。
体育教室で頑張ったお友だちに拍手した時のこと。先生が「拍手してくれたみんなには、頑張ったお友だちから幸せパワーが分けてもらえるよ。」と話すと、Sちゃんが「え!じゃあポテチ食べ放題!?」ときらきらした目で一言。そこから「私はケーキがいい!アイスがいいな!」と幸せパワーがみんなにも伝わったようです。子どもたちの幸せそうな笑顔に保育者も幸せパワーをもらいました。
4月
●0歳児 つくし
ある日のこと。保育者が「いないいない」と顔を隠してから「ばあ」と顔を見せるとSちゃんも真似して「ばあ」と言ったり、喜んでニコニコ笑顔を見せてくれ、そんな子どもたちに毎日癒されている保育者です。
入園当初は泣いて保育者に抱っこや、おんぶをしてもらっていた子どもたちでしたが、少しずつ慣れてきてお部屋の中をハイハイや伝い歩きをして探索しながら「あー」「うー」などと喃語を発したり、名前を呼ぶと満面の笑顔で振り向きながら手をあげてくれる子も出てきて嬉しく思います。
●1歳児 たんぽぽ
大好きなさつまいもを「おいしい!」と喜んで食べていたHちゃん。あっという間にお皿がからっぽになりました。“もっと食べたい”と思ったのでしょう。からっぽになったお皿を指差して「おいしい、返して??」と。意外な言葉に驚きました。
名前を呼ぶと大きな声で「はーい」と返事をしてくれたり、「バイバーイ」と上手に言えるR君なのですが保育者を呼ぶときはなぜか「ママー??」と…何度も「先生だよ」と教えても必ず「ママー??」と呼んでいます。いつかR君が″先生″と呼んでくれる日を楽しみにしている保育者なのでした。
●2歳児 すみれ
新年度クラスになって、新しいお友だちも園生活に慣れてきました。先日、初めて園庭に出ることができて子ども達は大喜び!砂場やハウスも大人気で遊んでいました。ひよこの乗り物もあり、嬉しそうに乗ったSくんが一言。「電池なーい!」と困った顔で言っていました。電池を入れたら動くと思ったのかな?かわいい一言に心がほっこりした保育者たちでした。これから園庭やお散歩など、たくさん遊ぼうね!
園庭遊びをしていると、旧園舎の工事の様子がよく見えます。水をかけながら工事車両が解体していたのですが、Kくんが「きれいだねー!」と言っていました。水が太陽の光に当たってキラキラしていたのかな?そのような表現は大人にはできないので、かわいいですね。大きな車両が動く様子に釘付けのすみれ組さんでした。
●3歳児 もも
"今年のもも組さんは、新しく5名が加わり33名でスタートしました!「すーみれさん!」と聞こえてくると、一緒になり「はーぁーい!」とついつい返事してしまう子どもたち。「あ!ちがった、ちがった!」と恥ずかしそうな表情もまた可愛いです!
もも組になり、制服を着たり、ズックを履いたり…いろんな新しいことに「自分で!」と頑張っていますよ!左右逆になったり、前後ろが逆になったりしてしまう子もいますが、今は自分で出来たことをたくさん褒めて自信に繋がるようにしています!そのまま帰ってしまうこともあるかと思いますが、自分で頑張った証と思っていただけると嬉しいです。
数ヶ月には、上手に着脱できるように、援助していきますね!"
"子どもたちは毎日の給食をとても楽しみにしており、「ごはんだー、ごはんだー♪」と嬉しそうです。
4月当初は難しかったスプーンやお箸も「バンしてギュやね。」と言いながら、少しずつ上手に使えるようになってきました。
毎日「おかわり下さい!」とモリモリ食べています。
たくさん食べて大きくなあれ!"
●4歳児 ばら
"こどもの日を目前に控え、デカルコマニーという技法でこいのぼり制作をしました。
3色の絵の具を使い、模様を描いたり、色と色を混ぜ合わせたり…。これだけでも楽しいのですが、最後に画用紙を半分におり、それをゆっくり広げてみると…もう片面にも同じ模様がつきました。
この様子に、子どもたちは大興奮!「いちごミルクみたい」「ブルーベリーみたい」「はらぺこあおむしみたい」と、気づいたことをそれぞれ口にしていました。
みんなの嬉しそうな様子を見て(こんな風に、子どもたちがばら組で過ごす一年が、わくわくでいっぱいになるといいなぁ)と感じる保育者でした。"
"年度のスタートの日に部屋で身支度をしていると何人かの子どもたちが「俺、ばら組になったし頑張るから。」「私、体育教室頑張るよ!」「先生のお手伝いしてあげる。!」と言いに来てくれました。その後も沢山の子どもたちが続々とばら組になって頑張りたいと思う事を言いに来てくれて決意表明大会に。
お顔にはまだ未満児だった時の面影があるのに、スタートの日からみんなのこんな力強い頼もしい言葉を聞けるなんて!数年前の登園時の泣き顔や抱っこした年月が頭をよぎりその成長ぶりにとても感動しました。"
●5歳児 さくら
"天気が良かったある春の日
みんなで『寺地みんなの広場』へお散歩に出かけた時のことです。
ブランコやアスレチックを楽しむ子や松ぼっくり、ドングリ拾いを楽しむ子などたっぷりと遊んでいた子どもたち。Yちゃんが「せんせーこれ何かな?」と保育者のもとに木の実を持ってきました。2人で「何かね?」と見ているとHちゃんもやってきて「なになに?」とその木の実を見ましたよ。じっくり考え「これ、こつぶっこみたいやね」と出した答えが美味しいお菓子ではありませんか!「よくばあちゃんの家で食べるよ」と嬉しそうなHちゃん、考えつかなかった答えに大笑いの保育者なのでした。"
こいのぼり制作ではみんなで大きなこいのぼりを作りました。さくら組さんと一緒に園庭でこいのぼり上げをした際には風が心地よく吹いており、さくら組さんみんなで「泳げ!泳げ!」と掛け声をかけるとこいのぼりもたくさん泳いでくれました。子どもたちも大喜びで「すごいね!」「いっぱい泳いでる〜」と目を輝かせて見ていましたよ。「空に泳いでるみたいだね!かわいい〜!」と保育者が話すと園庭で泳ぎ始める子もおり、「風気持ちいいね〜」とこいのぼりの気分を味わったさくら組さんでした。
さくら組さんになりあっという間に1か月。きらきらした緑のバッチを誇らしげに先生や保護者の方に見せる姿が見られ、一緒に嬉しくなった保育者です。これからもいろいろな活動を通してきらきら輝くさくら組さんを見られるのが楽しみですね!「さくらさんだしできるよ!」と何でも挑戦して取り組むさくら組さんを一緒に見守っていただけたらと思います。
●番外編
「あ~ダメ涙出てくる…」とA先生
壊れていく園舎を見てのつぶやきです
社会人1年目からずっと伏見台にいるA先生
子どもたちとともに 園舎とともに 先生たちも一歩一歩成長していった思い出の園舎
その姿を見て悲しい事ですが、その思いの深さに嬉しさがこみあげてくるのでした。